フリーランスの方が クラウド会計ソフトを導入する前に準備しておくべき4つのこと をご紹介します。
これからクラウド会計ソフトを使おうとしている方や、効率よく会計業務を進めたい方に参考になれば嬉しいです。
1. キャッシュレス化を進める
クラウド会計ソフトの最大の魅力は、取引データの自動連携と効率化です。例えば、銀行口座やクレジットカード、電子決済サービスのデータを連携すれば、取引の記録や仕訳登録が自動で進みます。ですが、この便利さを活かすためには、キャッシュレス化が必要不可欠なんです!
具体的なポイント
- インターネットバンキングを契約する
- 紙の通帳だけで管理している場合、インターネットバンキングの契約が必須です。
- クレジットカードのWeb明細を利用する
- Web上で管理できる環境を整えておきましょう。
- 現金取引を減らす
- 現金での取引は自動データ化ができないため、なるべく減らすのがおすすめ。
- 売上の受け取りを振込に変更したり、電子マネー決済を導入するなど、現金を使わない方法を検討しましょう。
キャッシュレス化を進めることで、日々の会計業務が圧倒的にラクになりますよ!
2. クラウド会計上で請求書を集約する
次に、請求書や経費精算をクラウド会計ソフトに一元化するのがおすすめです。
なぜ必要?
- 自動仕訳ができる
- クラウド会計ソフト上で請求書を作成すると、そのデータが自動で仕訳登録されます。
- エクセルなどで作成した請求書を手動で入力する手間が省けます。
- 業務効率化
- 作成した請求書をPDFにしてメール添付したり、クラウドで共有することも可能です。
今すぐできること
- これまでエクセルや手書きで請求書を作成していた方は、この機会にクラウド会計ソフト上で請求書を作成するように切り替えましょう。
- クライアントに事前に相談して、メールやクラウド共有を活用できる環境を整えておくのもポイントです!
3. 事業用の銀行口座・クレジットカードを準備する
フリーランスの方は、プライベート用と事業用の口座・カードを分けることが大切です。
なぜ分けるべき?
- 仕訳の手間を減らせる
- プライベートと事業の取引が混ざっていると、後から分けるのが大変。
- 「事業主勘定」で処理するなど余計な作業が増えます。
- ミス防止
- プライベートの取引を誤って経費として記録してしまうミスを防ぐことができます。
おすすめの準備
- 事業用に専用の銀行口座とクレジットカードを用意しましょう。
- 可能であれば、取引明細が自動連携できるネットバンクやカードを選ぶと便利です。
4. 簿記と決算書の基本を学ぶ
これは少しハードルが高いかもしれませんが、最低限の簿記と決算書の知識を身につけておくことを強くおすすめします。
なぜ学ぶべき?
クラウド会計ソフトの広告では「簿記の知識がなくてもOK」と謳われていますが、実際には最低限の理解がないと、正しい申告ができないことがあるんです。
例えば…
- 作成された決算書が間違っているケース。
- 青色申告の特典を活かしきれず、控除が取り消されるリスク。
こうしたミスを防ぐためにも、基本的な知識をつけておきましょう。
最低限覚えておきたいポイント
- 決算書の基礎
- 損益計算書(P/L):事業の利益や損失を記録。
- 貸借対照表(B/S):資産や負債を記録。
- ざっくり「資産=お金やモノ」「負債=借金や返済義務」と理解すればOK!
- 簿記の仕組み
- 科目には「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の5つがあり、それぞれ増減する方向(借方・貸方)が決まっています。
- クラウド会計ソフトでも仕訳画面が必ず出てくるので、これを理解しておくと便利です。
- 発生主義の考え方
- お金が動いたタイミングではなく、取引が発生したタイミングで収益や費用を記録するルール。
- 正しい決算書を作成するために必須の考え方です。
まとめ
クラウド会計ソフトを導入するだけでは、会計業務の効率化を最大限に活かすことはできません。今回ご紹介した4つの準備を事前に進めておくことで、導入後の運用がぐっとスムーズになります。
- キャッシュレス化を進める
- 請求書をクラウド会計上で集約する
- 事業用の銀行口座とクレジットカードを準備する
- 簿記と決算書の基本を学ぶ
ぜひ、これらのポイントを押さえて、効率よく正確な会計管理を進めてくださいね!
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