【個人事業主向け】簿記知識が無い人がマネーフォワードクラウド会計を使った時につまずくポイントと解決策

マネーフォワードクラウド

個人事業主として活動を始めると、税務申告や経理業務を自分で行う必要が生じます。しかし、多くの人が「簿記」について詳しくないため、初めての会計ソフト利用は大きなハードルになります。そのような中、「マネーフォワードクラウド会計」は手軽に会計管理ができるサービスとして人気がありますが、簿記知識がない状態で利用する場合、特に初心者が躓きやすいポイントがいくつかあります。本記事では、簿記未経験の個人事業主がマネーフォワードクラウド会計を使った際に直面しがちな問題点について解説し、解決策もご紹介します。

1. 勘定科目が理解できない

躓きポイント

簿記知識がないと、まず「勘定科目」の概念に戸惑うことが多いです。例えば、「売上」や「経費」といった項目はイメージしやすいですが、「資産」や「負債」といった用語は普段の生活ではあまり使いません。さらに、「旅費交通費」「交際費」「消耗品費」など、細かく分かれた科目に「どれが正しいのか」迷ってしまいます。

解決策

初めて使う場合は、なるべく簡単な科目にまとめるのがポイントです。「事業経費」として一括で管理してしまうか、または「よくある勘定科目一覧」を参照しながら分類してみると良いでしょう。最初から正確に仕訳することを目指すよりも、使いながら理解を深めていくほうが挫折しにくくなります。

自動仕訳ルールの設定が難しい

躓きポイント

マネーフォワードクラウド会計では「自動仕訳」機能があるため、銀行やクレジットカードの取引を自動で仕訳してくれます。しかし、最初に「ルール設定」を行う必要があり、特定の取引がどの勘定科目に属するのかを登録しなければなりません。例えば、コンビニでの支出を「交際費」とするか「消耗品費」とするかといった選択を迷うことが多いです。

解決策

最初のうちは頻度の高い取引だけを自動仕訳のルールに設定しましょう。慣れてくれば「頻度の低い取引」についても設定を追加していくと良いでしょう。また、自動仕訳の結果を確認して、間違いがあればその都度手動で修正することで、ルールを最適化していくことができます。


「単式簿記」と「複式簿記」の違いがわからない

躓きポイント

個人事業主の青色申告には複式簿記が必要ですが、簿記知識がないと「複式簿記」とは何かすら理解できないことが多いです。マネーフォワードクラウド会計では複式簿記を自動で行ってくれる仕組みですが、それでも「借方」「貸方」といった用語が出てくるため、混乱しがちです。

解決策

マネーフォワードクラウド会計は、簿記の知識がなくても自動で仕訳を行ってくれるため、基本的には操作に慣れてしまえば問題ありません。ただし、最低限の「複式簿記の基本」は学習しておくと、仕訳内容や数字の意味が理解しやすくなります。勉強する際には「借方(左側)」は資産の増加や費用の発生、「貸方(右側)」は負債の増加や収益の発生という簡単なルールだけを覚えておけば十分です。

売上と仕入の管理が煩雑

躓きポイント

個人事業主の場合、売上や仕入の取引も多様化します。例えば、現金での受け取りやカード払いなどがあり、それらをきちんと会計ソフトに反映させる必要があります。マネーフォワードクラウド会計では、それぞれの取引方法に対応した設定が必要ですが、複数の支払い方法を扱うと混乱しがちです。

解決策

売上や仕入の管理には、「取引タイプごとに一括処理」する方法がおすすめです。売上管理についても、同一の決済方法で日付ごとにまとめて入力すると効率的です。また、売上や仕入の詳細な内容は定期的に見直すことで、会計処理のミスを防ぐことができます。

年度ごとの繰越処理

躓きポイント

会計年度が変わると、前年度からの「繰越処理」が必要になりますが、これは初心者には少しハードルが高い作業です。前年の「未払金」や「売掛金」「未収金」などを次年度に正しく反映させる必要があり、簿記知識がないと処理方法がわからず困惑してしまいます。

解決策

マネーフォワードクラウド会計では、年度の切り替え時に「決算機能」を活用することで自動的に繰越処理が行われます。システムが処理を行うため、特別な簿記知識は不要です。ただし、毎年の決算前には前年度の取引を確認し、必要に応じて修正しておくと安心です。

消費税の仕訳が難しい

躓きポイント

消費税は経理処理の中でも複雑な部分の一つです。消費税課税事業者になると、消費税を含めた仕訳が必要になりますが、「税込」と「税抜」の考え方を正確に理解しておく必要があります。さらに、支払った消費税と受け取った消費税を分けて管理する必要があり、知識がないと混乱してしまいます。

解決策

マネーフォワードクラウド会計には、消費税を自動で計算してくれる機能があります。消費税の仕訳設定を最初に行っておけば、税率が変更された場合でもシステムが自動で対応してくれます。また、「税込」「税抜」の設定は取引ごとに確認することが大切です。

資産・負債の管理と減価償却

躓きポイント

事業用に購入したパソコンや設備などの資産は「減価償却」と呼ばれる処理が必要ですが、これは簿記初心者には難易度が高いポイントです。特に「減価償却費」という科目が何を意味するのか、なぜ経費に分割して計上する必要があるのか理解しにくいと感じるでしょう。

解決策

マネーフォワードクラウド会計には減価償却を自動計算する機能が備わっています。資産を登録する際に、購入日と耐用年数を入力しておけば、システムが自動で経費計上してくれるため、知識がなくても対応可能です。資産を購入する際に「これは耐用年数のあるものか?」と確認するだけでも、後の処理がスムーズに進むようになります。

会計ソフトを使いこなすコツ

マネーフォワードクラウド会計は、簿記知識がなくても利用できるように設計されていますが、やはり基本的な仕訳や勘定科目の理解はあると便利です。もし簿記に不安がある場合は、初心者向けの簿記学習書や動画で簡単な勉強をするのも良い方法です。最初は戸惑うことも多いですが、少しずつ使い方に慣れ、自分なりのルールを見つけていくことで、会計処理がスムーズに進むようになります。

簿記の基礎を学びながら、マネーフォワードクラウド会計の自動機能を活用して、効率的に経理を行っていきましょう。


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